ZBrush 2021.5
2020のZBrush Summitで初めて公開されたZBrush 2021の最終リリースはSculptrisProから、ZModelerまで様々な機能が強化されています。さらにZBrushが3DConnexionのマウスにも正式対応しました!ZBrush 2021.5はすべてのスカルプターが恩恵を受けられます。これらは既存のZBrushユーザーにとっては無料のアップデートです。ぜひZBrush 2021.5で強化される機能の詳細をご覧ください。
ZBrush アーティストのMichael Pavlovich氏が2020年に公開された機能と、ZBrush 2021.5の新機能を利用し、制作した作品をご覧ください。
ZBrush Artist :: Joseph Drust
ディテールをちょうどよいタッチで
真に粘土を足したり、削ったりするような感覚を得るためには、ThickSkin機能を使用してみてください。この機能により、どんなメッシュであっても、ファインアート作品のような風合いを与えます。ThickSkinは表面から一定の上限を設定でき、鱗や、他の一定の高さや、深さを持つディテールが制作出来ます。
ZBrushアーティストPablo Munoz氏が制作したチュートリアルでThick Skin機能でどのようなものが作れるかをぜひご覧ください。

ZBrush Artist :: Paul Gaboury
思うがままに!
Sculptris Proはダイナミックテセレーションを用いたスカルプトワークフローにより、土台となるポリゴンの流れを気にすることなく、ひたすら彫り込めます。Sculptris Proはたとえそれが10ポリゴン、数百万のポリゴンであっても、どのような形からでも制作を始められます。
これにより、ディテールを彫りこむための必要なポリゴンは自動的に補われ、動的にポリゴンの追加/削減がなされ、形状のみに集中できます。
ZBrushは400種ものスカルプト用のブラシに瞬時にアクセスでき、Sculptris Proモードでこれらのブラシを活用できます。

ディテール強調前

ディテール強調後
ZBrush Artist :: Joseph Drust
さらに強調してみよう
ディテールの彫り込みが浅い?3Dプリント用に制作した魚の鱗を強調する必要がある?そんな時に便利なコントラストスライダーを使用し、スカルプトした全体のディテールを強調できると共に、contrast ブラシを利用し、特定の部位のみも調整できます。強調具合はリアルタイムで調整でき、自由に試行錯誤も可能です。
コントラストは単純に凹凸具合の調整だけでなく、スカルプト前の元の表面の状態に戻せます。

Zスフィア配置

ZスフィアをIMMカーブに変換
ZBrush Artist :: Joseph Drust
飾り付けよう
キャラクターのウェストに紐や、メカのワイヤーの流れ、靴やブーツの紐を作成したいですか?それらにはカーブヘルパーを利用しましょう!使い方は単純です。Zスフィアで必要な形を決めましょう。あとはクリックするだけでZスフィアを編集可能なカーブに変換できます。
カーブモードを編集し、形が決まったら好きな形状にに切り替え、カーブに適用しましょう。
ZBrush Artist :: Joseph Drust
プレビューしよう!
メッシュへのスカルプト内容をリアルタイムのレンダリングで正確にとらえましょう。リアルタイムのアンビエントオクルージョンにより、モデルのどの部位が調整を要しているか確認できます。リアルタイムプレビューAO(アンビエントオクルージョン)機能を用いてスカルプトに息を吹き込みましょう。

ZBrush Artist :: Daisuke Narukawa
スライスして、クリースして、塗りつぶしたい?
トポロジーの壁があなたの想像性を妨げないようにしましょう。トポロジーのエッジ、ポリゴン、頂点に沿って切り込みを加え、どのようなポリゴンの流れになるかを操りましょう。全てが揃ったら、2つのクリックで複数のエッジに対してクリースを施し、次のハードサーフェスモデルに必要なシャープなエッジを用意しましょう。
ポリグループ塗りつぶしオプションを用いて、アーマーの追加の層を作成したい部位をマークしたり、万能ナイフのディテールを調整できます。
好きな方法で回転させよう
モデルの回転を1軸に固定し、現実世界で巨匠達が彫刻をスタンドに立てて回したように、同様の作業ができます。ミーティングやプレゼンテーション用に、回転の角度をスライダーで指定したり、注視したいエリアを往復して確認できます。




もう一つのナビゲーション方法
キーボードから手を開放しナビゲーションを可能とします。3DConnexionの3Dマウスを利用することで、ナビゲーション用のつまみを指の細かな操作で彫刻の妨げになることなく、回転、ズーム、パンを可能とします。
追加ノート
2つのレンダープリセットが追加されました
放射状(ラジアル)のオーバーレイフィルターが追加され、シーンの特定部位にフォーカスを可能とします
様々なプラグインをアップデートしました
新規で4つのデモプロジェクトが追加されました
ThickSkin機能と合わせて活用できる複数のブラシが追加されました
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